エディテージ研究費 英文校正グラント申請要項

若手研究者応援コミュニティ「エディテージ・エッジ」では、国際的に活躍したい若手研究者の方が、国際的なジャーナルに英語で論文投稿をする機会を増やすため、過去2年間科研費に採択されなかった40歳以下の研究者を対象に、英語論文の英文校正費用として5万円分の助成金を支給する「英文校正グラント」の採択を行っています。英文校正グラントでは毎月1回、月末に1名の採択を行なっています。

英文校正グラントの背景と考え方

近年、日本の論文数の伸びは世界の他の国々と比較して停滞しており、日本の研究のプレゼンスが失われようとしています。この流れを食い止めるためには、これからの研究を支えていく日本の若手研究者の優れた研究成果を世界により多く発信していく必要があります。

今やプロによる英文校正は国際ジャーナルの投稿に欠かせないプロセスであり、多くのジャーナルが英文校正証明書が添付されていない非英語圏から投稿された英語論文を査読前にリジェクトする傾向が高まっています。しかし、2016年にエディテージが行なった「エディテージ研究費」の採択で見えてきたのは、英語で論文を発表したくても科研費が取れず、英文校正費用が賄えずあきらめるか、研究の合間を塗ってアルバイトなどで英文校正費用を捻出している若手研究者が多く存在する事実でした。

英文校正グラントでは、この問題の一助となるため、毎月1名、分野を問わず若手研究者の方の英文校正費用を年間5万円分免除いたします。

研究費の概要

英文校正グラント

英語で執筆された研究論文の英文公正費用5万円分をエディテージにて負担する、論文発表に特化したグラントです。

採択数 1名(毎月実施)
公募期間 常時(申請翌月10日前後に発表)
審査内容 書類選考のみ

公募対象者

以下の条件を満たす方は、英文校正グラントへの公募が可能です。

  1. 私立・国公立問わず日本国内の大学・研究機関等に所属する40歳以下基礎系研究者の方。
    ※学生、ポスドク、教員(非常勤・常勤)等の職務や研究分野は問わない。
  2. 過去2年間科研費に申請したが、両年とも採択されなかった方。
  3. 英語を言語とする具体的な査読付きジャーナルで論文投稿を予定している方

審査基準と方法

審査においては、研究概要と共にご提出いただく志望動機書(希望の研究費の必要性、研究へのモチベーションと研究者としてのヴィジョン)を中心に審査いたします。

審査プロセス

書類審査:書類審査では、申請フォームから研究費への申請をいただいた全ての方が対象となります。毎月月末に書類審査を行い、翌月10日前後に採択者にメールにて採択通知をいたします。

審査内容

  1. 研究概要:研究費を利用する予定の研究テーマの内容を、ご自身の分野以外の研究者、一般の方にもわかりやすい表現で簡潔に説明してください。
  2. 論文投稿計画:論文投稿先のジャーナルの情報や投稿時期など、論文投稿に関連する情報や英文校正の利用経験などをご回答ください。

申請方法

以下の申請フォームに必要な情報を記入して申請を行ってください。

いただいた個人情報はエディテージ・エッジのメールマガジンと研究費に関する情報提供以外の目的で利用されたり、第三者提供されることはありません。詳しくはエディテージの個人情報保護方針をご確認ください。

過去の採択事例

以下の研究者の方に、エディテージの論文校正サービス 5万円分が贈呈されました。

2017年7月

丸谷 康平(まるや・こうへい)さん
埼玉医科大学 保健医療学部理学療法学科、助教

分野
予防医学、老年医学、保健学
研究テーマ
運動によるMild Cognitive Impairmentのスクリーニングと予防

採択者メッセージ
この度は英文校正グラントに採択いただき感謝申し上げます。私のような若輩者の研究者にとってこのようなグラントは大変に有難いです。現在、私は認知症予防を観点に認知機能と運動機能の関連についての研究を行っています。一般的に認知機能を測ることは、時間がかかってしまったり、不良な結果を恐れ測定に抵抗を感じたりするなど、対象者に負担をかけ、困難を伴います。しかし歩幅を測定することで、簡単に認知機能の衰えをスクリーニングすることができる可能性があります。今後は、長期的な変化を追うとともに、運動機能の向上が認知機能の向上に与える影響も検討していければと考えています。地域の方々の頭も身体も元気にして、健康寿命の延伸に貢献できれるよう今後も邁進していきます。


横田 理(よこた・さとし)さん
学校法人晴川学舎 奥羽大学 薬学部薬学科 助教

分野
環境衛生学・毒性学・分子細胞生物学
研究テーマ
環境ストレス曝露が多世代にわたり及ぼし得る健康影響とその予防策の確立

採択者メッセージ
この度は、エディテージ研究費、英文校正グラントの採択を賜り、大変嬉しく思っております。この場を借りて御礼申し上げます。研究者にとっては、研究計画立案から実験データの取得、まとめ、論文原稿の作成、レビュアーとのやりとり、新たな研究助成金申請のための申請書作成、その他、教育活動も多々あり、時間があっても全然足りません。そのような状況の中、私が書いた論文の内容について、単なる英文校閲だけではなく、科学的な視点から英文の論理校正についてまで的確にアドバイスを頂けるEditageの英文校正には毎回助けられています。
私の研究は、妊娠期環境としてのストレス(化学物質、食生活、精神的ストレスなど)曝露が子どもの神経細胞や生殖細胞に及ぼす影響について検討しており、これまでに、疾患発症増悪化機構の背景に胎児期環境ストレスが関わる事実を実験データから得ています。本研究の最終目標は、「次世代の健康は親が守る」という視点で、産まれる前からある程度、健康寿命などの運命が環境要因によって決定されていることを世の中に発信し、予防医学の発展に貢献する研究成果を出し続けたいと考えています。


2017年6月
日室 千尋(ひむろ・ちひろ)さん
沖縄県庁農林水産部病害虫防除技術センター、琉球産経(株)所属 研究員

分野:昆虫生態学・応用昆虫学
研究テーマ:生物の繁殖をめぐる雌雄の対立

採択者メッセージ:
性的対立という言葉をご存知ですか? 数十年前まで、生物は種の存続・繁栄のために雌雄は仲良く友好的な関係であると考えられてきました。しかし、近年の遺伝子レベル、個体レベルでの研究により、繁殖をめぐる雌雄の利害対立が明らかとなりました。実際に、ショウジョウバエやある種のカメムシなどはオスの精液の中に、メスの寿命を短くする物質が含まれていることが発見されました。また、あるゾウムシのオスの交尾器先端には極めて鋭いトゲがあり、メスの交尾器内部を傷つけてしまうことが発見されました。現在沖縄県では、サツマイモなどの害虫であるイモゾウムシ、アリモドキゾウムシの根絶事業が進められています。私は、これらの害虫の繁殖生態、性的対立の様相を明らかにすることで、より効率の良い害虫駆除方法の開発に励んでいます。

その他のエディテージ研究費

エディテージ研究費は、「必要な人に、必要な種類の研究費を」支援することを目的とし、海外出張グラントの他に英文校正グラント、基礎研究グラントの2種類を提供しています。

海外出張グラント

国際的に活躍したい若手研究者の方のために、海外での研究国際会議や学会発表に必要な出張費用を年間20万円分サポートいたします。

採択数  2名(年間2回の実施)
公募期間 第1回 2017年9月1日〜10月31日
審査内容 書類選考のみ

基礎研究グラント

若手研究者の基礎研究支援を目的とし、過去2年間科研費に採択されなかった40歳以下の研究者に年間50万円分の研究費を支給いたします。

採択数  2名(年間2回の実施)
公募期間 第1回 2017年6月1日〜8月31日
審査内容 書類選考および面接