エディテージ研究費・基礎研究グラント募集要項

基礎研究グラントでは、過去2年間科研費に採択されていないか、それに準じる事情をお持ちの40歳以下の若手研究者の方に、研究開始・継続の資金を提供します。募集は年1回、申請時のご希望額と面接審査の結果を元に助成金額を決定します。

基礎研究グラントの背景と考え方

科研費などの競争的研究資金への応募件数が増加の一途を辿るなか、研究経験が浅かったり、先行研究が少ない新しい研究テーマ・手法にチャレンジしたりしている研究者は、実力があっても業績不足を理由に採択されづらく、研究資金の獲得に苦心しがちになっています。

エディテージ研究費・基礎研究グラントは、若手研究者が研究業績を作る第一歩として、研究の開始または継続に必要な資金を提供することを目的としています。

基礎研究は実際に研究を進めて初めて研究の価値が立ち現れてくることの多い分野であり、必ずしも研究計画に従った結果になるとは限りません。そのためエディテージでは、研究テーマや計画に加えて、研究者個人の研究にかける思いやモチベーション、研究者としての将来のヴィジョンに重きを置いた審査を行っています。

研究費の概要

基礎研究グラント

若手研究者の基礎研究支援を目的とし、過去2年間科研費に採択されていないかそれに準じるご事情をお持ちの40歳以下の研究者の方に、最大200万円(申請者の希望、および面接審査の結果によって決定)を助成いたします。

募集期間 2018年7月1日(日)~9月30日(日)
助成金額 最大200万円、希望額に配慮し、面接結果によって決定
採択人数 助成合計金額が200万円に達するまで(最大10名)
使用用途 自由

審査方法 書類選考および面接

申請要件

以下の条件の①を満たし(必須)、②~⑤のいずれか、または複数に当てはまる方

  1. 私立・国公立問わず日本国内の大学・研究機関等に所属する40歳以下基礎系研究者の方。
    ※研究分野、職位は一切問いません。
    ※外国先の方も申請いただけますが、日本語で応募書類が作成でき、面接をお受けいただける方に限ります。
    ※応募締め切り日 2018年9月30日(日)までに41歳のお誕生日を迎える方は対象外となります。
  2. 過去2年間科研費に申請したが、両年とも採択されなかった方。
  3. 博士課程在学中、または博士号取得後2年以内であり、学振・科研費に申請したが、採択されなかった方
  4. 2年以上の研究経験があるが、所属先などの事情で研究者番号を取得できない方
  5. 2年以上の研究経験があるが、留学、出産、病気などの理由でブランクがあり、1年以上科研費の申請が出来なかった

審査基準と方法

「基礎研究グラント」では、申請フォームによる書類審査、書類審査を通過した方を対象とした面接審査の2段階の審査を経て、採択者と支給金額を決定します。支給金額は申請時の希望最大金額を最高とし、面接審査の結果により10%単位で減額します。減額後の金額が希望最低金額を下回った場合は不採択となります。

審査プロセス

  1. 書類審査:書類審査では、申請フォームから研究費の申請をいただいた全ての方が対象となります。10名程度の方を最終候補者として決定いたします。
  2. 面接:最終候補者10名程度の方を対象に、東京のエディテージ・エッジ事務局での直接面接または遠方、ご多忙の方にSkypeによるオンライン面接を行い、採否ならびに助成金額を決定いたします。

審査のポイント

  1. 研究概要:研究費を利用する予定の研究テーマの内容を、ご自身の分野以外の研究者、一般の方にもわかりやすい表現で完結に説明してください。①研究概要(研究の流れや学術的・社会的意義など)、②研究計画または発表の予定、③支給された研究費の使い方を各記入欄にご記入ください。
  2. 応募動機とヴィジョン:①研究の動機と研究テーマにかける思い、②研究費の必要性と予定される使途、③研究者としての将来的なヴィジョンをご記入ください。自己PR欄などを利用し、ご自身の人となりが伝わる情報をぜひお書き添えください。
  3. 面接でのスピーチ・プレゼンテーション:応募者の中から最終選考に残った10名程度の方を対象に研究概要と志望動機をより詳しく伺うための面接審査を行います。遠方またはご多忙の方はSkype面接に対応しています。

公表

審査の結果は採択者への通知から1週間程度で本サイトおよびエディテージ・エッジSNSにて公表いたします。
採択者の方のお名前、ご所属、研究テーマ等を掲載いたしますので、予めご了承の上ご申請ください。

申請方法

以下のフォームに必要な情報を記入して申請してください。

いただいた個人情報はエディテージ・エッジのメールマガジンと研究費に関する情報提供以外の目的で利用されたり、第三者に提供されることはありません。また、研究の内容については、インタビュー等掲載内容を事前に調整させていただいた場合を除き一切公開いたしません。詳しくはエディテージの個人情報保護方針をご確認ください。

審査基準

書類審査

※申請いただいた方全員が対象です

≪採点基準(20点満点)≫

  • 研究動機:5点…そのテーマを選ばれた理由、テーマや専門分野、研究自体への思い入れなど。これまでの研究実績が少なくても、「今回の申請テーマ」への確かな思い、その研究が必要だとお考えになるに至った(研究以外の)過去のご経験などをお書き頂くと高得点につながります。
  • 研究計画:5点…「基礎研究グラント」には、使用用途や使用期限の制限がありません。ご希望の金額が妥当なものであるかどうか審査員が判断できるよう、採択決定後のスケジュールや渡航費・物品費などのおおよその見積もりの積み上げ、共同研究者・学生の有無など、研究の全体像をお書きください。
  • 社会へのインパクト:3点…「この研究は社会にどれだけ役に立つだろうか?」他の競争的研究費では重要度が高い場合も多いこの項目ですが、研究を専門としていない5人の審査員だけでは、研究の長期的な効果を判断することは難しいため、「基礎研究グラント」では配点を低めに抑えています。研究成功時に想定されるインパクトと共に、先行研究や別の手法での研究が既にあったり、「この研究はどこが新しいのか?」「この手法は他と比べて何が優れているか?」をお示しいただくと加点に繋がります。
  • 説明力:4点…「基礎研究グラント」の採択者の方には、Editage Edgeウェブサイト上でのインタビューのほか、Editage Edgeメンバーの方向けのセミナーなど、研究に関するアウトリーチ活動へのご協力をお願いする可能性があります。研究者ではない、一般の方でもわかりやすい申請書は、ご協力いただいた際の効果をはかる良い指標になります。
  • 切迫度:3点…「基礎研究グラント」の目的の1つは、なるべく多くの方に、研究が始められる、続けられる環境を保証することです。所属の都合で科研費に申請できない、境界分野・融合分野で申請できる研究費がない、自腹を切って研究しているなど、研究費に特にお困りの事情があれば考慮します。

面接審査

※書類審査を通過された方10名程度が対象です。ご来社、またはSkypeで研究計画のプレゼンテーションと質疑応答をお願いします。所要時間は合計で1時間程度です。

  • 審査基準は非公開ですが、研究計画の具体性や研究への熱意など書類審査と共通のポイントに加えて、プレゼン力や質疑応答時の回答の明確さも加点対象となります。

助成金額決定の仕組み

※例として4位まで。面接1位通過者の希望最高額に対する助成割合を100とした場合。

審査委員

柴藤亮介
アカデミスト株式会社 代表取締役

首都大学東京大学院 博士後期課程単位取得退学。大学院時代は、ボース・フェルミ混合気体の理論研究を進めながら、私立中学・高等学校にて非常勤講師として勤務。その過程で、学校の閉鎖性に問題を感じ、2013年に株式会社エデュケーショナル・デザインを創業。研究者の魅力を中高生に伝えるためのマッチング事業を行った。2014年には、研究者が研究アイデアを幅広く伝えることで、研究活動の自由度を拡げることを目指した「academist」を公開。4年間で合計300名以上の研究者に研究ヒヤリングを行い、約100件の研究プロジェクト立案・コンテンツ作成に携わる。

古屋 美和
国立研究開発法人科学技術振興機構 「科学と社会」推進部

2003年3月東京大学大学院理学系研究科 博士後期課程単位取得退学、2006年博士(理学)取得。専門は、分子生物学、発生生物学。2006年より独立行政法人(現 国立研究開発法人)科学技術振興機構にて研究開発支援業務に従事。現在は、未来社会に向けた科学技術の貢献について、多様なステークホルダーとの対話・協働を促進する業務に従事。

エディテージ・エッジ運営チーム

湯浅 誠
カクタス・コミュニケーションズ株式会社 日本法人代表取締役

1978年千葉県生まれ。大学を卒業後に渡英後、インド・ムンバイが本社のCactus Communicationsに就業、日本法人の設立に携わる。大学・研究機関、学協会など日本のアカデミアに国際化支援事業に長く携わっており、現在はカクタス・グループ全体において日本・中国・韓国を中心とした戦略的グローバル・マーケティングおよびブランディングを統括。


加納 愛
カクタス・コミュニケーションズ株式会社 シニアマネージャー

2007年よりカクタスグループのインド本社、Cactus Communications Pvt. Ltd.にて教育部門、アカデミア部門のマーケティング部に所属。ブランドマネージャーを経て、2014年より日本子会社であるカクタス・コミュニケーションズ株式会社に異動し、現在は日本のアカデミア法人向け事業開発、および日本・中国におけるカクタス・グループのブランディングおよびアウトリーチ活動を担当。


西村 美里
サイエンスライター、エディテージ・エッジ運営事務局

自然史博物館に於ける研究広報、科学コミュニケーション、イベント担当等を経て2017年より現職。ライターとして大学等の研究アウトリーチの支援を行う傍ら、本グラントのPoCをはじめ、若手研究者の素顔を伝える研究インタビュー、エディテージ・エッジセミナー、ニュースレター、SNS等の運営に当たっている。

その他のエディテージ研究費

エディテージ・エッジでは、「必要な人に、必要な種類の研究助成」を行うことを目的とし、基礎研究グラントの他に大学院生スタートアップグラント、英文校正グラントの2種類の研究費を提供しています。

大学院生スタートアップグラント

科研費に応募できない大学院生の方、博士号取得から2年以内で科研費をお持ちでない方に、研究開始の為のスタートアップ資金を提供します。

募集期間 2018年7月1日(日)~9月30日(日)
助成金額 50万円
採択人数 1名

使用用途 自由
審査方法 書類選考および面接

英文校正グラント

英語で研究論文を執筆、投稿したい方に、エディテージの英文校正サービスにお使いいただけるクーポン5万円分を提供します。

募集期間 2018年7月1日~2019年3月31日(日)(毎月末日締切)
助成金額 5万円
採択人数 毎月1名
使用用途 限定(英語論文の英文校正)
審査方法 書類選考