2017年度 エディテージ研究費 採択者

2017年のエディテージ研究費は、昨年度のものから制度を一新し、基礎研究グラント、海外出張グラント、英文校正グラントの3種類の研究費枠を設けました。昨年、今年と科研費を逃してしまい、それでも研究を続けたい若手研究者の方に、基礎研究グラントでは研究の継続全体を、海外出張グラントでは国際学会出席のための海外渡航費を、英文校正グラントでは英語論文投稿のための英文校正費用をそれぞれ提供しています。

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基礎研究グラント(年2回、各2名)

≫2017年 第1回 基礎研究グラント採択者発表

海外出張グラント(年2回、各2名)

≫2017年 第1回 海外出張グラント採択者発表

英文校正グラント(月1回、原則各1名)

以下の研究者の方に、エディテージの論文校正サービス 5万円分が贈呈されました。

2017年8月

野村真未(のむら・まみ)さん
筑波大学 下田臨海実験センター

分野
原生生物学


2017年7月

丸谷 康平(まるや・こうへい)さん
埼玉医科大学 保健医療学部理学療法学科、助教

分野
予防医学、老年医学、保健学
研究テーマ
運動によるMild Cognitive Impairmentのスクリーニングと予防

採択者メッセージ
この度は英文校正グラントに採択いただき感謝申し上げます。私のような若輩者の研究者にとってこのようなグラントは大変に有難いです。現在、私は認知症予防を観点に認知機能と運動機能の関連についての研究を行っています。一般的に認知機能を測ることは、時間がかかってしまったり、不良な結果を恐れ測定に抵抗を感じたりするなど、対象者に負担をかけ、困難を伴います。しかし歩幅を測定することで、簡単に認知機能の衰えをスクリーニングすることができる可能性があります。今後は、長期的な変化を追うとともに、運動機能の向上が認知機能の向上に与える影響も検討していければと考えています。地域の方々の頭も身体も元気にして、健康寿命の延伸に貢献できれるよう今後も邁進していきます。


横田 理(よこた・さとし)さん
学校法人晴川学舎 奥羽大学 薬学部薬学科 助教

分野
環境衛生学・毒性学・分子細胞生物学
研究テーマ
環境ストレス曝露が多世代にわたり及ぼし得る健康影響とその予防策の確立

採択者メッセージ
この度は、エディテージ研究費、英文校正グラントの採択を賜り、大変嬉しく思っております。この場を借りて御礼申し上げます。研究者にとっては、研究計画立案から実験データの取得、まとめ、論文原稿の作成、レビュアーとのやりとり、新たな研究助成金申請のための申請書作成、その他、教育活動も多々あり、時間があっても全然足りません。そのような状況の中、私が書いた論文の内容について、単なる英文校閲だけではなく、科学的な視点から英文の論理校正についてまで的確にアドバイスを頂けるEditageの英文校正には毎回助けられています。
私の研究は、妊娠期環境としてのストレス(化学物質、食生活、精神的ストレスなど)曝露が子どもの神経細胞や生殖細胞に及ぼす影響について検討しており、これまでに、疾患発症増悪化機構の背景に胎児期環境ストレスが関わる事実を実験データから得ています。本研究の最終目標は、「次世代の健康は親が守る」という視点で、産まれる前からある程度、健康寿命などの運命が環境要因によって決定されていることを世の中に発信し、予防医学の発展に貢献する研究成果を出し続けたいと考えています。


2017年6月
日室 千尋(ひむろ・ちひろ)さん
沖縄県庁農林水産部病害虫防除技術センター、琉球産経(株)所属 研究員

分野:昆虫生態学・応用昆虫学
研究テーマ:生物の繁殖をめぐる雌雄の対立

採択者メッセージ:
性的対立という言葉をご存知ですか? 数十年前まで、生物は種の存続・繁栄のために雌雄は仲良く友好的な関係であると考えられてきました。しかし、近年の遺伝子レベル、個体レベルでの研究により、繁殖をめぐる雌雄の利害対立が明らかとなりました。実際に、ショウジョウバエやある種のカメムシなどはオスの精液の中に、メスの寿命を短くする物質が含まれていることが発見されました。また、あるゾウムシのオスの交尾器先端には極めて鋭いトゲがあり、メスの交尾器内部を傷つけてしまうことが発見されました。現在沖縄県では、サツマイモなどの害虫であるイモゾウムシ、アリモドキゾウムシの根絶事業が進められています。私は、これらの害虫の繁殖生態、性的対立の様相を明らかにすることで、より効率の良い害虫駆除方法の開発に励んでいます。